NOFX - 10 Answers To The Most Asked 10 Questions
(So Long And Thanks For All The Shoesのスリーブに収録されているものの和訳になります)
よくされる質問TOP10とその回答
もう二度と聞かれたくありません。
1.ツアーはどう?
―そんなこと君には関係ない話だよね
2.次はいつ来るの?
―できればもう二度と来たくない
3.明日はどこでライブするの?
―その辺のボッタクリ価格のライブハウスだよ
4.NOFXってどういう意味なの?
―ねえママ~
5.なんでみんなキミのことを「ファット・マイク」っていうの?太ってないでしょ?
―ここしばらくずっと体調が悪くて
6.結成してどのくらい?
―15年だよ、君が生まれる前からやってるよ
7.なんで前作(訳注:Heavy Petting Zoo)はあんなに重い音なの?
―ああいう音なら、MTVの偉い人たちは俺たちをもっと好きになってくれる、そう思って
8.グリーン・デイとオフスプリングについてどう思う?
―グリーン・デイはカワイイし、オフスプリングは行儀がいいね
9.ヘフェが『がんばれベアーズ』に出てる、ってホント?
―ほんとだよ (訳注:嘘です)
10.これから10年間、NOFXはどうなっていくと思う?
―落ちてく一方だろうね
"こうしてこの世界が彼女を光輝かせて/こうしてこの世界が彼女を笑わせて/こうしてこの世界が彼女を踊らせて/彼女には生まれて初めてのシアワセだった/もうわかるでしょ、ライザはもっと、求めたんだ/な、ライザはもっと、求めたんだ/な、ライザはもっと、求めたんだ" --NOFX, "Liza And Louise", 1992, Fat Wreck Chords. ―初めてパンクに触れたとき、こういう感覚になりました。初めて、自分のいるべきところに触れた気がしたんです。
2/03/2013
7/01/2011
(インタビュー訳)インタビュー:ドミニク・ロメオ(Domenic Romeo; A389/PULLING TEETH)
WORDS OF EVILより。
Interview: Domenic Romeo (A389/PULLING TEETH)の翻訳です。
インタビュー:ドミニク・ロメオ
(Domenic Romeo; A389/PULLING TEETH)
最初に観たライブはIRON MAIDENとANTHRAXで1990年ごろ、学校の第7学年(*)のときだったよ。そのころはThe Power Hourでビデオに出てたSUICIDAL TENDENCIESやD.R.Iとかのクロスオーバーバンドにハマってた。でも、1995年頃に初めてMADBALLのライブを観るときまで、ホントのハードコアのライブ、っていうのには行かなかった。そのときのMADBALLは"Set It Off"期で、Matt Hendersonがまだバンドにいて。そのときの強烈な印象が今でも残ってる。
たぶん、僕がもともとメタルヘッズとして育ってきて、それでホラー映画マニアだったってことが、こういったダークなモノにいつでもハマってしまう素養だっ たんじゃないかなとは思う。LEFT FOR DEADはダーク・ハードコアとは言わないけど、彼らは怒りを音楽を通して噴出させるバンドとしてはまさにコレ、といったバンドで、その点では自分の中ではナンバー1だよ。彼らみたいなバンド、たとえばHAYMAKERやDESPISE YOU、GEHENNAはみんな、曲を聴くと血液が沸騰するんだよね。それこそ、最近の多くのバンドの中で欠けている感覚だと思う。中にはLOW PLACESみたいな、今でもそういうバンドはいくつかいるんだけど。彼らの12インチを聴いたとき、デカい拳がスピーカーから出てきて、頭をぶん殴られたかと思ったよ。
とにかく、そういう怒りの感情とダークなリフを掛け合わせると、INTEGRITYやRINGWORMといったバンドへの扉が開くわけ。それこそが僕の好きなハードコアのスタイル、つまりダーク・ハードコアのレシピ、っていうか。ま、人によっていろんな呼び名があるだろうけどね。
もともと、2001年ごろにCOMIN CORRECTとのツアーの埋め合わせのためにここに来たんだ。故郷でやってた昔のバンド(DAY OF MOURNING)が全米ツアーの一週間前に解散しちゃって、とにかくそれをなんとかするための別の方法を探さないといけなくなって。その時、完璧なタイミングでRick Ta Lifeがメールをくれたんだ。結局そこで、後にSLUMLORDSやPULLING TEETHを始めることになるメンバーに会って、全米はもとい、ヨーロッパ中を旅することになったっていう。楽しかったよ。
SLUMLORDSは、MURPHY'S LAWやNRSVみたいなみんなが知ってる有名どころ以外に「楽しさを追求したNYHC」をやってるバンドが当時なかったから始めたんだ。SLUMLORDSとして経験したことは、ライブから音源の制作まで、どれもパーフェクトだった。もう二度と経験できないことばかりだと思うんだけどね。 数年前に何回かライブを行ったけど、なんか違った。あの時あのタイミングで、ってことだったんだろうなあ。
SLUMLORDSでやってたことは、どれも自分の引 き出しにないものばっかりだったから、曲作りは楽しかったんだけど、でもどこか心の奥で、DAY OF MOURNINGとして遣り残してきたことを続けたい、っていう気持ちがあったんだ。Perlinの奥さんが息子を妊娠してる間、しばらくバンドとしての活動を休んで時間が空く、ってことがわかって、そのときにPULLING TEETHを始めるために本格的に動き始めたんだ。
僕は、INTEGRITYやRINGWORMといったクリーヴランド出身のバンドと、LEFT FOR DEADやHAYMAKERといったカリフォルニアのハミルトンのバンドを掛け合わせて2で割ったような、そんな音の影響がわかるバンドをやりたかったんだ。それが最初のコンセプトで、それからどんどん進化していった。ボルティモア中の、才能があって気になった、ホントにいろんな奴らに声をかけた。で、実際にライブをして、ツアーに行って。当初はたくさんツアーをしてたけど、最初の音源から最後の音源まで、5人中4人は同じメンバーだよ。
とにかく、追求してきた、としか。どの音源も、当初描いていたものからは外れているけど、肝心なところは同じく残っていると思う。どれもしっかり繋がっているという。
曲の多くは Paranoid Delusions / Paradise Illusions のころに書かれたんだけど、その頃はバンドがうまく機能していなくて、結局6曲しかその時は完成させることができなかったんだ。残りの曲を肉付けしてヤバく仕上げるために、さらに数年かかってしまったっていう。その時のモチベーションの多くは、Mike(*)の父親と僕の父親の逝去によるところが大きいな。
これからまたツアーをするか、って言ったら、たぶん無いだろうと思う。今の自分にとって、妻と時間を過ごすことと娘と遊ぶこと、このふたつが生活の中心になってるからね。
冬眠。ちょっとの期間だけかもしれないし、もしかしたら永遠かもしれない。
その最初のきっかけは、PULLING TEETHでアイスランドに行ったときに思いついたんだ。そこで、結構強い波の上で、もがいてるアヒルを見て、そのときKuhn(*1)に向かって「波 (Waves)にムカついてる(Hate)んだろうな」って言ったんだ。その瞬間、HATEWAVESが生まれた。で、最初のインスピレーションはアヒルから受けたんだけど、すぐにインスピレーションの発信源はTheXBeast、通称Alex Henderson (PULLING TEETHのドラマー)になって。まあ、なんていうのかな、あいつは人生の展望について、ちょっと変わった見方をしてるっていうのかな、だから。結局、全曲基本になっているのは何かにつけて彼の口から出てきたことだからね。HATEWAVESは、僕のほかに、Kuhn、Dougie(元 SLUMLORDS)、あとTRIACからKEVINとJAKEがメンバー。去年'Taste The Beast'ってタイトルの7インチを出して、今年の夏にA389とRSR(*2)から5インチを出す予定だよ。
SKIN LIKE IRONのAlexと僕で、VIRGIN WITCH(*1)の新しいレコードを作ろうか、って話を結構してる。最初の7インチも最高だったし、なんとか実現させたいんだけど、みんな年をとるに従って忙しくなってきて。だから、できるかわからないんだよね。それから、僕の妻は以前、Gnarly Rueage(*2)ってバンドのボーカルをしてて、PULLING TEETHの新しいアルバムの中の'Funerary'って曲でも、その第2パートで歌ってる。彼女の声はかなりヤバいよ、病んでるって感じかなあ。それと、娘がもうちょっと大きくなったら、一緒に音楽をしたいなあ、なんて思ってる。PULLING TEETHは音源はもっと作るかもしれないけど、ライブ自体は減るだろうなあ。ま、その時が来ればわかる、って感じかなあ。
あー実は、その机、っていうのがないんだよね。よく床で、箱に囲まれて作業してる。A389は8年前に始まって、ただ続けてきて、年々その勢いが増して来た、って感じかなあ。
ダサくないレコードをリリースし続けることかな。
良いところもあれば、悪いところもあると思う。僕は子どもだった頃テープトレードをしてたんだけど、それは凄くいいものだった。これを通してたくさんの友だちができたし、たくさんのバンドを発見できたからね。でも、最近はブログとファイル共有だからね…。これは、今の時代の象徴なのかもしれない。テクノロジーは、なんの個人的な関係を持つことなしに、なんでも簡単に入手できるようにした、っていう。僕は、みんながこんなにたくさんの音楽を見つけられること自体については気にしてない。聴きたい、っていう人がいることについては、僕はうれしい。
でも、本当に嫌なのは後者の方[ファイル共有]だね。ネット上では権利意識についていろいろ掲げられてるけど、彼らはレコードを作って世に出す、っていうすべてのプロセスについてリスペクトが欠けていて、それはただただ恥ずべきことだと思う。もし、持っていったまま何も返さない、っていうんだったら、結局そこには何もなくなってしまう。このことは覚えておいてほしい。
えーとね、A389の全バンドは別としてだよ、あと僕が聴いて育ってきたバンドも別として、今現在、物凄い衝撃を受ける、っていうバンドはほとんどいないんだけど、NAILS(*1)はすごいね。あとDCのILSA(*2)も本当に好きだよ。もちろんMAGRUDERGRIND(*3)もね。でもあれだな、Yo Gabba Gabba! (*4)を家の中で24時間、一週間ぶっ続けで聴いてると、他にはもう何も聴かなくてもいいやって気になっちゃうよね。
うーん、ライブ自体してないから、本当のところそんなに行かないし、最近はそれに割くことのできる時間もないんだ。これまでは自分の仕事もしながら、家族で遊びに出かけて、それでA389の方の運営もできて、それにライブに行って時間をつぶして、っていう状況だったんだけど。問題っていうか…僕としては、時間を使って、シーンを保っていくために自分ができることを考えるようにしてるけど。何年もブッキングをして、バンドでツアーして、レコードを出して、ってただ僕たちの先人や、さらにその前の人たちがしてきたみたいなことをしてきた。で、今はもう、次の世代がやりたいことをやる番じゃないかな。
いえいえこちらこそどうも。今年はまた大量のレコードがA389から出ます。次はSEVEN SISTERS OF SLEEP、HATEWAVES、ROT IN HELL等々…。夜露死苦!
---SPECIAL THANKS; Dom from A389, WORDS OF EVIL
Interview: Domenic Romeo (A389/PULLING TEETH)の翻訳です。
インタビュー:ドミニク・ロメオ
(Domenic Romeo; A389/PULLING TEETH)
はじめに、読者の方にあなたがいったい何者なのか、簡単な自己紹介をお願いします。
名前はドミニク、うちの身内やA389 Recordings、いろんなバンドやレコーディングプロジェクト、今は特にPULLING TEETHとHATEWAVESかな、この周辺で広くうすーく知られてるね。
ハードコア/パンクはどんなきっかけで聴くようになったのですか?また、人生で最初のライブは何ですか?
最初に観たライブはIRON MAIDENとANTHRAXで1990年ごろ、学校の第7学年(*)のときだったよ。そのころはThe Power Hourでビデオに出てたSUICIDAL TENDENCIESやD.R.Iとかのクロスオーバーバンドにハマってた。でも、1995年頃に初めてMADBALLのライブを観るときまで、ホントのハードコアのライブ、っていうのには行かなかった。そのときのMADBALLは"Set It Off"期で、Matt Hendersonがまだバンドにいて。そのときの強烈な印象が今でも残ってる。
(*)日本で言うと中学1年生にあたります。
一リスナー/一ファンとして、あなたはどうしてそんなにダーク・ハードコア(INTEGRITYやLEFT FOR DEAD等)に心掴まれているんだと思いますか?
たぶん、僕がもともとメタルヘッズとして育ってきて、それでホラー映画マニアだったってことが、こういったダークなモノにいつでもハマってしまう素養だっ たんじゃないかなとは思う。LEFT FOR DEADはダーク・ハードコアとは言わないけど、彼らは怒りを音楽を通して噴出させるバンドとしてはまさにコレ、といったバンドで、その点では自分の中ではナンバー1だよ。彼らみたいなバンド、たとえばHAYMAKERやDESPISE YOU、GEHENNAはみんな、曲を聴くと血液が沸騰するんだよね。それこそ、最近の多くのバンドの中で欠けている感覚だと思う。中にはLOW PLACESみたいな、今でもそういうバンドはいくつかいるんだけど。彼らの12インチを聴いたとき、デカい拳がスピーカーから出てきて、頭をぶん殴られたかと思ったよ。
とにかく、そういう怒りの感情とダークなリフを掛け合わせると、INTEGRITYやRINGWORMといったバンドへの扉が開くわけ。それこそが僕の好きなハードコアのスタイル、つまりダーク・ハードコアのレシピ、っていうか。ま、人によっていろんな呼び名があるだろうけどね。
アメリカ合衆国に移住した理由っていうのは何なんですか?また、一個人としてだけではなく一ミュージシャンとして、この移住はあなたをどんな風に変えましたか?
もともと、2001年ごろにCOMIN CORRECTとのツアーの埋め合わせのためにここに来たんだ。故郷でやってた昔のバンド(DAY OF MOURNING)が全米ツアーの一週間前に解散しちゃって、とにかくそれをなんとかするための別の方法を探さないといけなくなって。その時、完璧なタイミングでRick Ta Lifeがメールをくれたんだ。結局そこで、後にSLUMLORDSやPULLING TEETHを始めることになるメンバーに会って、全米はもとい、ヨーロッパ中を旅することになったっていう。楽しかったよ。
どうやってSLUMLORDSを始めることになったのですか?また、そのプロジェクトについて今はどう感じていますか?
SLUMLORDSは、MURPHY'S LAWやNRSVみたいなみんなが知ってる有名どころ以外に「楽しさを追求したNYHC」をやってるバンドが当時なかったから始めたんだ。SLUMLORDSとして経験したことは、ライブから音源の制作まで、どれもパーフェクトだった。もう二度と経験できないことばかりだと思うんだけどね。 数年前に何回かライブを行ったけど、なんか違った。あの時あのタイミングで、ってことだったんだろうなあ。
いつ頃新しいバンドを始めようと気持ちが移ってきたんですか?
SLUMLORDSでやってたことは、どれも自分の引 き出しにないものばっかりだったから、曲作りは楽しかったんだけど、でもどこか心の奥で、DAY OF MOURNINGとして遣り残してきたことを続けたい、っていう気持ちがあったんだ。Perlinの奥さんが息子を妊娠してる間、しばらくバンドとしての活動を休んで時間が空く、ってことがわかって、そのときにPULLING TEETHを始めるために本格的に動き始めたんだ。
PULLING TEETHの結成の経緯を教えてください。
僕は、INTEGRITYやRINGWORMといったクリーヴランド出身のバンドと、LEFT FOR DEADやHAYMAKERといったカリフォルニアのハミルトンのバンドを掛け合わせて2で割ったような、そんな音の影響がわかるバンドをやりたかったんだ。それが最初のコンセプトで、それからどんどん進化していった。ボルティモア中の、才能があって気になった、ホントにいろんな奴らに声をかけた。で、実際にライブをして、ツアーに行って。当初はたくさんツアーをしてたけど、最初の音源から最後の音源まで、5人中4人は同じメンバーだよ。
ミュージシャンとして、PULLING TEETHは音楽性においてどんな進化を行ってきたと感じていますか?
とにかく、追求してきた、としか。どの音源も、当初描いていたものからは外れているけど、肝心なところは同じく残っていると思う。どれもしっかり繋がっているという。
あなた方は最近「Funerary」(葬式)と名付けられたフルアルバムをリリースしましたが、このアルバムの制作の背景にはどんなことがありましたか?
曲の多くは Paranoid Delusions / Paradise Illusions のころに書かれたんだけど、その頃はバンドがうまく機能していなくて、結局6曲しかその時は完成させることができなかったんだ。残りの曲を肉付けしてヤバく仕上げるために、さらに数年かかってしまったっていう。その時のモチベーションの多くは、Mike(*)の父親と僕の父親の逝去によるところが大きいな。
(*)Mike Riley、PULLING TEETHのボーカル。
あなたは最近父親になりましたが、特にツアーという点では、どんな意識の変化が生まれましたか?
これからまたツアーをするか、って言ったら、たぶん無いだろうと思う。今の自分にとって、妻と時間を過ごすことと娘と遊ぶこと、このふたつが生活の中心になってるからね。
今後3年間、PULLING TEETHとしての予定は?
冬眠。ちょっとの期間だけかもしれないし、もしかしたら永遠かもしれない。
あなたはグラインドコアバンドであるHATEWAVESでもギターを弾いていますが、そのプロジェクトはどのようにして始まったのですか?
その最初のきっかけは、PULLING TEETHでアイスランドに行ったときに思いついたんだ。そこで、結構強い波の上で、もがいてるアヒルを見て、そのときKuhn(*1)に向かって「波 (Waves)にムカついてる(Hate)んだろうな」って言ったんだ。その瞬間、HATEWAVESが生まれた。で、最初のインスピレーションはアヒルから受けたんだけど、すぐにインスピレーションの発信源はTheXBeast、通称Alex Henderson (PULLING TEETHのドラマー)になって。まあ、なんていうのかな、あいつは人生の展望について、ちょっと変わった見方をしてるっていうのかな、だから。結局、全曲基本になっているのは何かにつけて彼の口から出てきたことだからね。HATEWAVESは、僕のほかに、Kuhn、Dougie(元 SLUMLORDS)、あとTRIACからKEVINとJAKEがメンバー。去年'Taste The Beast'ってタイトルの7インチを出して、今年の夏にA389とRSR(*2)から5インチを出す予定だよ。
(*1)Chris Kuhn、PULLING TEETHのベース
(*2)たぶんドイツの速いバンドを多く出してるRegurgitated Semen Recordsのこと。
他に活動してるプロジェクトはありますか?
SKIN LIKE IRONのAlexと僕で、VIRGIN WITCH(*1)の新しいレコードを作ろうか、って話を結構してる。最初の7インチも最高だったし、なんとか実現させたいんだけど、みんな年をとるに従って忙しくなってきて。だから、できるかわからないんだよね。それから、僕の妻は以前、Gnarly Rueage(*2)ってバンドのボーカルをしてて、PULLING TEETHの新しいアルバムの中の'Funerary'って曲でも、その第2パートで歌ってる。彼女の声はかなりヤバいよ、病んでるって感じかなあ。それと、娘がもうちょっと大きくなったら、一緒に音楽をしたいなあ、なんて思ってる。PULLING TEETHは音源はもっと作るかもしれないけど、ライブ自体は減るだろうなあ。ま、その時が来ればわかる、って感じかなあ。
(*1)ココで音源が聴けます。
(*2)ココで音源が聴けます。
では次に、あなたのもう一つの活動である、A389についてお聞きします。その活動はどのようにして始まったのですか?また、これまでと違ってデスクにいる、っていうのはどんな気分ですか?
あー実は、その机、っていうのがないんだよね。よく床で、箱に囲まれて作業してる。A389は8年前に始まって、ただ続けてきて、年々その勢いが増して来た、って感じかなあ。
2011年以降のレーベルとしての計画は何ですか?
ダサくないレコードをリリースし続けることかな。
あの、この件について軽くお尋ねします。レーベルの運営者としては、音源の共有、っていうのはどのように考えていますか?
良いところもあれば、悪いところもあると思う。僕は子どもだった頃テープトレードをしてたんだけど、それは凄くいいものだった。これを通してたくさんの友だちができたし、たくさんのバンドを発見できたからね。でも、最近はブログとファイル共有だからね…。これは、今の時代の象徴なのかもしれない。テクノロジーは、なんの個人的な関係を持つことなしに、なんでも簡単に入手できるようにした、っていう。僕は、みんながこんなにたくさんの音楽を見つけられること自体については気にしてない。聴きたい、っていう人がいることについては、僕はうれしい。
でも、本当に嫌なのは後者の方[ファイル共有]だね。ネット上では権利意識についていろいろ掲げられてるけど、彼らはレコードを作って世に出す、っていうすべてのプロセスについてリスペクトが欠けていて、それはただただ恥ずべきことだと思う。もし、持っていったまま何も返さない、っていうんだったら、結局そこには何もなくなってしまう。このことは覚えておいてほしい。
では次に、ハードコアのリスナー/ファンとしてお聞きします。現在のハードコアの状況についてどのように感じていますか?また、現在株を上げているのはどんなバンドですか?
えーとね、A389の全バンドは別としてだよ、あと僕が聴いて育ってきたバンドも別として、今現在、物凄い衝撃を受ける、っていうバンドはほとんどいないんだけど、NAILS(*1)はすごいね。あとDCのILSA(*2)も本当に好きだよ。もちろんMAGRUDERGRIND(*3)もね。でもあれだな、Yo Gabba Gabba! (*4)を家の中で24時間、一週間ぶっ続けで聴いてると、他にはもう何も聴かなくてもいいやって気になっちゃうよね。
(*1)NAILSはココで音源が聴けます
(*2)ILSAはココで音源が聴けます
(*3)MAGRUDERGRINDはココで音源が聴けます
年長者の意見として、あなたが最初にこのシーンに来たときから変わってきたことについて、どのように感じていますか?また、現在のハードコアシーンについて、どんな問題があると感じていますか?
うーん、ライブ自体してないから、本当のところそんなに行かないし、最近はそれに割くことのできる時間もないんだ。これまでは自分の仕事もしながら、家族で遊びに出かけて、それでA389の方の運営もできて、それにライブに行って時間をつぶして、っていう状況だったんだけど。問題っていうか…僕としては、時間を使って、シーンを保っていくために自分ができることを考えるようにしてるけど。何年もブッキングをして、バンドでツアーして、レコードを出して、ってただ僕たちの先人や、さらにその前の人たちがしてきたみたいなことをしてきた。で、今はもう、次の世代がやりたいことをやる番じゃないかな。
最後に、今回このインタビューに答えていただいたことについて、改めてお礼を言いたいと思います。もし最後になにかコメントや心の叫びがあれば、気にせず教えてください。
いえいえこちらこそどうも。今年はまた大量のレコードがA389から出ます。次はSEVEN SISTERS OF SLEEP、HATEWAVES、ROT IN HELL等々…。夜露死苦!
---SPECIAL THANKS; Dom from A389, WORDS OF EVIL
写真もあるので、ぜひ、原文もチェックしてみてくださーい!
6/22/2011
(インタビュー訳)ドミニク・ロメオ(Domenic Romeo)氏 ―A389レコードオーナー、ヘヴィミュージックシーンと、今なお生き残るアナログレコードについて語る
http://citypaper.com/music/domenic-romeo-1.1091844
より。
ボルティモア・シティー・ペーパー
ドミニク・ロメオ(Domenic Romeo)氏
―A389レコードオーナー、ヘヴィミュージックシーンと、今なお生き残るアナログレコードについて語る
2011年1月19日
A389という、たぶん今のボルティモアで最も活発なレコードレーベルがある。今週末(2011年1月22日)には、その強力すぎて耳を引きちぎってくれる7周年記念ライブがSonarにおいて行われる。ゴリゴリのNYスタイルのハードコアから、ボルティモアが誇るドッロドロのスラッジな音を出すOAKまで、レーベルがこれまでリリースしたタイトルも錚々たるメンツで、うるさい音楽をバッチリ幅広く押さえてある。ただ、これまたこのボルティモアの音楽シーンのように、そこにはまだまだ知られていない部分、謎のベールに覆われているところも多いといえよう。そこで我らがCity Paperは先週、レーベルの設立者でありオーナー、そしてさらに同時にハードコアバンドPULLING TEETHのギタリストとしても活動しているドミニク・ロメオ氏に、仕事の合間を縫って電話インタビューを敢行した。ヘヴィ・ミュージックシーンのサポートや、不動産物件差し押さえ業時代、そしてなぜ未だにメタルヘッズとパンクスはレコードを買い続けるのか、直撃した。
Domenic Romeo: 僕がカナダに住んでいたとき(*)、そこでも自分のレーベルを運営していたんだ。今よりもずっと小さいんだけど。13th Day Recordsって名前で。『13日の金曜日』シリーズが大好きだったからなんだけど。(バンドを)始めてからずっと、自分のバンドの音源を自分で出してきたんだ。自分のバンドと友だちのバンドはほとんど出してきたかな。たしか全部で5枚くらいだよ。
それから2003年の終わりか2004年に、SLUMLORDSを始めたんだよね。メチャ精力的に活動して、ライブをかなりやった。そのときかなあ、他のバンドを援助する手段として(レーベルを始めようと)考えたのは。最初のリリースは、BRING IT ONというボルティモアのバンドで、かなりNYハードコア的な音を出すバンドだった。当時考えてたのは、「もし自分のバンドがうまくいってるんだったら、どうしてそれを他のバンドを援助していくことに利用しないんだい?」ってことだった。種を蒔いて、それが育ってくるのを見る。でしょ?
CP: たとえば、ビジネスにしたり、それが職業になったり、有名になること、ってことがレーベルの目標だったことって、ありますか?
DR: えーと、たしか5枚目に出したのがこのHOLY GHOSTというバンドで、これがうちで最初のLPだった。最初はDeathwish RecordsからこれのCDが出る、って話を聞いて、それでこのアナログをうちで作らせてもらえないか、ってお願いしたんだけど。このバンドは本当にカッコよくて、それに彼らにはこれまでずっと助けてもらってたんだ。そのときからかな、いろんなバンドと、何年もツアーを次々に回れるようになれて。本当にいいネットワークを持てたと思う。その時々で、いろんなバンドにレコード出す?って聞いて、バンドもたいていOKしてくれた、ってくらいのことだよ。うちは今でだいたい60作品くらい、今年でさらに10作品くらい出す予定だけど、初期のものも最近のものも、うちから出てるのはどれもそういう感じだよ。
時間的な問題で言うと、今はホントにフルタイムの仕事を二つしているような状態なんだけど(PULLING TEETHとしての活動とレーベルの運営)、最近はレーベルの仕事の量がバンド以上になってて、家にいてそっちの方に時間を割かないといけなくて。ちょっとこんなになるとは思ってなかったんだけど。なんていうかな、「レーベル買い」してくれてるような状態で。僕も一キッズだった頃、例えばBLOODLET(*)やINTEGRITYがVictory Recordsのバンドだから、って理由でVictoryのバンドをチェックしてたし。DEADGUYはそうやって見つけたし。同じことが(自分のレーベルであるA389でも)起きてるっていう。それってなんか、ヤバいじゃん。
それで一番嬉しいのが、僕が辿ってきたのと同じような道をキッズたちが歩んでるところを見れる、ってことかなあ。あるバンドをうちのレーベルで見つけて、それをきっかけにうちから出してる他のいろんなバンドも知りたくなっちゃう、ていう。で、こうして広まっていく、っていうか。そのキッズたちもバンドを始めて、シーンに入ってきて、あっという間に、雪だるま式に大きくなるでしょ。
DR: たしかに、違法ダウンロードはさまざまな音楽レーベルの売上に打撃を与えてるけど、こっちは他のジャンルほどじゃないよ。ファンたちは、自分たちの好きなバンドをサポートする、ってことに関しては結構気合入ってると思う。実際ハードコアとハードコアパンクでは、その点に関して他のどれよりも違ってる。それは本物なんだ。例えば、あるバンドのライブに行って、そのバンドに駆け寄っていったとしよう。そうすると、彼らは実際に話しかけてくれると思う。バンドは、望めば自分から関わっていける人たちなんだ。一方的に詰め込まれる何か、ってものじゃないんだよ。
DR: Celebrated SummerとSound Gardenっていういいお店がココにはあるんだよ。昔はエラそうなお店もあって、なんていうかな、素人だと入りにくくて、なんかビビらせてくるようなあの感じ、ツアーだとそういうお店も見かけるけど、Tony (Pence / Celebrated Summer)や、Sound Gardenの子たちはみんな本当にきちんといい仕事をするし、ウェルカムな雰囲気にさせてくれるし、いろいろ教えてくれるし、レコードをかけてくれるし、音楽の話に乗ってくれる。とてもいいところだよ。ボルティモアはシーンにとって本当にフレンドリーな場所だよ。
DR: 話はSLUMLORDSを始めたときにさかのぼるんだけど。メンバーうちの多くが、ある不動産物件差し押さえ会社で働いてたんだよ。A389、っていうのはその時、誰かをそいつの家から強制退去にさせるときに使ってた鍵の種類の名前で。ただの南京錠だよ。型番A389の南京錠。
DR: そんな期待してもあれだよ。ほとんど空き家ばっかりだったから。実際数年間は特にトラブルもなく仕事できてたからね。教科書的な辛い(立退きの)話なんてよく聞くけど、2~3年働いて、嫌な気分になったことなんて実際一回だけだからね。ある年配の女性と、その子どもの家庭なんだけど。その子どもがヤク中でお金のことしか頭になくて、って話で。その時はムカついたなー。あ、立ち退きさせてる人たちにじゃないよ、そのガキにムカついた。でも、仕事のほとんどは、立ち退きになるまで家賃を払わない人たちだから。そういう場合当人は必要な物と一緒にどっかいなくなってて、ゴミだけ残されてるから、それを運び出すために雇われてる、っていう。基本的に日雇いで、もう持ち主の消えた荷物を運び出すっていう。
DR: あー、それはPULLING TEETHのParanoid Delusions (Paradise Illusions)のホログラム(*)になってるジャケットを作った時かな。まだ誰もやってなかったと思う。CDでは見たことあったけど(LPではなかった)。全面じゃなかったし。アレは狂ってたな~。具体的な制作費は言わないけどさ、相当かかったし。売れなかったらどうしよう、そうなったらレーベルも辞めてあと数年は制作費のためだけに工場勤務だな…とかマジで考えながらウェブサイトに載せてたことを思い出すなあ。
まあ、そういうのもあるけど、この、INTEGRITYやRINGWORMみたいな全部好きなバンドばっかりの今回の出演表が手元にあることとか、新しいバンドがデモを送ってくれることとか、どれも素晴らしいことだと思う。まだまだ生き残ってる、そしていいバンドがたくさんいる、ってことを見て確かめことができること。それに本当にヤバイな、って思うのが、例えばあるバンドが僕にデモを送ってくれて、それがイイ感じで、その返信をする、と―返信はいつもするんだけど、いつもしっかり聴いて、こんな感じでなんかコメントを返して。「とてもカッコイイね!でもスマン、今は忙しすぎて次の作品の面倒を見る余裕がないんだ、けどこの勢いでどんどん続けて、また新しいのを聴かせてね」みたいな感じで。そしたら一年後、彼らが僕に今度はレコードを送ってくるんだけど、それが脳天直撃のシロモノで、次の作品をリリースしたくてしたくてたまんなくなっちゃって、こっちから是非やらせてくれ、って感じになって。こういうことが起こる瞬間に実際立ち会ってきたから。バンドを辞めずに続けて、よくなっていって、そしてトンデモないバケモノに変わっていく、その瞬間に立ち会っちゃうと、これはもう、マジで幸せにならざるをえないでしょ。
より。
ボルティモア・シティー・ペーパー
―A389レコードオーナー、ヘヴィミュージックシーンと、今なお生き残るアナログレコードについて語る
2011年1月19日
A389という、たぶん今のボルティモアで最も活発なレコードレーベルがある。今週末(2011年1月22日)には、その強力すぎて耳を引きちぎってくれる7周年記念ライブがSonarにおいて行われる。ゴリゴリのNYスタイルのハードコアから、ボルティモアが誇るドッロドロのスラッジな音を出すOAKまで、レーベルがこれまでリリースしたタイトルも錚々たるメンツで、うるさい音楽をバッチリ幅広く押さえてある。ただ、これまたこのボルティモアの音楽シーンのように、そこにはまだまだ知られていない部分、謎のベールに覆われているところも多いといえよう。そこで我らがCity Paperは先週、レーベルの設立者でありオーナー、そしてさらに同時にハードコアバンドPULLING TEETHのギタリストとしても活動しているドミニク・ロメオ氏に、仕事の合間を縫って電話インタビューを敢行した。ヘヴィ・ミュージックシーンのサポートや、不動産物件差し押さえ業時代、そしてなぜ未だにメタルヘッズとパンクスはレコードを買い続けるのか、直撃した。
City Paper: えっと、A389のきっかけについて教えてください。どうして自身のレーベルを始めようと思ったのですか?
Domenic Romeo: 僕がカナダに住んでいたとき(*)、そこでも自分のレーベルを運営していたんだ。今よりもずっと小さいんだけど。13th Day Recordsって名前で。『13日の金曜日』シリーズが大好きだったからなんだけど。(バンドを)始めてからずっと、自分のバンドの音源を自分で出してきたんだ。自分のバンドと友だちのバンドはほとんど出してきたかな。たしか全部で5枚くらいだよ。
それから2003年の終わりか2004年に、SLUMLORDSを始めたんだよね。メチャ精力的に活動して、ライブをかなりやった。そのときかなあ、他のバンドを援助する手段として(レーベルを始めようと)考えたのは。最初のリリースは、BRING IT ONというボルティモアのバンドで、かなりNYハードコア的な音を出すバンドだった。当時考えてたのは、「もし自分のバンドがうまくいってるんだったら、どうしてそれを他のバンドを援助していくことに利用しないんだい?」ってことだった。種を蒔いて、それが育ってくるのを見る。でしょ?
(*)ドムはアメリカ在住のカナダ人です。
CP: たとえば、ビジネスにしたり、それが職業になったり、有名になること、ってことがレーベルの目標だったことって、ありますか?
DR: えーと、たしか5枚目に出したのがこのHOLY GHOSTというバンドで、これがうちで最初のLPだった。最初はDeathwish RecordsからこれのCDが出る、って話を聞いて、それでこのアナログをうちで作らせてもらえないか、ってお願いしたんだけど。このバンドは本当にカッコよくて、それに彼らにはこれまでずっと助けてもらってたんだ。そのときからかな、いろんなバンドと、何年もツアーを次々に回れるようになれて。本当にいいネットワークを持てたと思う。その時々で、いろんなバンドにレコード出す?って聞いて、バンドもたいていOKしてくれた、ってくらいのことだよ。うちは今でだいたい60作品くらい、今年でさらに10作品くらい出す予定だけど、初期のものも最近のものも、うちから出てるのはどれもそういう感じだよ。
時間的な問題で言うと、今はホントにフルタイムの仕事を二つしているような状態なんだけど(PULLING TEETHとしての活動とレーベルの運営)、最近はレーベルの仕事の量がバンド以上になってて、家にいてそっちの方に時間を割かないといけなくて。ちょっとこんなになるとは思ってなかったんだけど。なんていうかな、「レーベル買い」してくれてるような状態で。僕も一キッズだった頃、例えばBLOODLET(*)やINTEGRITYがVictory Recordsのバンドだから、って理由でVictoryのバンドをチェックしてたし。DEADGUYはそうやって見つけたし。同じことが(自分のレーベルであるA389でも)起きてるっていう。それってなんか、ヤバいじゃん。
それで一番嬉しいのが、僕が辿ってきたのと同じような道をキッズたちが歩んでるところを見れる、ってことかなあ。あるバンドをうちのレーベルで見つけて、それをきっかけにうちから出してる他のいろんなバンドも知りたくなっちゃう、ていう。で、こうして広まっていく、っていうか。そのキッズたちもバンドを始めて、シーンに入ってきて、あっという間に、雪だるま式に大きくなるでしょ。
(*)原文にはBloodWHATとありますが、BLOOD FOR BLOODの聞き間違いだと思います。
本人に確認したところ、BLOODLETでした。訂正します。(2011/07/01)
本人に確認したところ、BLOODLETでした。訂正します。(2011/07/01)
CP: そちらのレーベルでは、一メタルレーベルとして、違法ダウンロードに屈しないよう、うまくやっていけていますか?
DR: たしかに、違法ダウンロードはさまざまな音楽レーベルの売上に打撃を与えてるけど、こっちは他のジャンルほどじゃないよ。ファンたちは、自分たちの好きなバンドをサポートする、ってことに関しては結構気合入ってると思う。実際ハードコアとハードコアパンクでは、その点に関して他のどれよりも違ってる。それは本物なんだ。例えば、あるバンドのライブに行って、そのバンドに駆け寄っていったとしよう。そうすると、彼らは実際に話しかけてくれると思う。バンドは、望めば自分から関わっていける人たちなんだ。一方的に詰め込まれる何か、ってものじゃないんだよ。
CP: では、うるさい音楽に興味がない、っていう人に対しては、どうやってその世界に引きこむのがいいと思いますか?
DR: Celebrated SummerとSound Gardenっていういいお店がココにはあるんだよ。昔はエラそうなお店もあって、なんていうかな、素人だと入りにくくて、なんかビビらせてくるようなあの感じ、ツアーだとそういうお店も見かけるけど、Tony (Pence / Celebrated Summer)や、Sound Gardenの子たちはみんな本当にきちんといい仕事をするし、ウェルカムな雰囲気にさせてくれるし、いろいろ教えてくれるし、レコードをかけてくれるし、音楽の話に乗ってくれる。とてもいいところだよ。ボルティモアはシーンにとって本当にフレンドリーな場所だよ。
CP: A389、ってどういう意味なんですか?
DR: 話はSLUMLORDSを始めたときにさかのぼるんだけど。メンバーうちの多くが、ある不動産物件差し押さえ会社で働いてたんだよ。A389、っていうのはその時、誰かをそいつの家から強制退去にさせるときに使ってた鍵の種類の名前で。ただの南京錠だよ。型番A389の南京錠。
CP: マジですか、では、そのヤバそうな仕事の話の続きをお願いします。
DR: そんな期待してもあれだよ。ほとんど空き家ばっかりだったから。実際数年間は特にトラブルもなく仕事できてたからね。教科書的な辛い(立退きの)話なんてよく聞くけど、2~3年働いて、嫌な気分になったことなんて実際一回だけだからね。ある年配の女性と、その子どもの家庭なんだけど。その子どもがヤク中でお金のことしか頭になくて、って話で。その時はムカついたなー。あ、立ち退きさせてる人たちにじゃないよ、そのガキにムカついた。でも、仕事のほとんどは、立ち退きになるまで家賃を払わない人たちだから。そういう場合当人は必要な物と一緒にどっかいなくなってて、ゴミだけ残されてるから、それを運び出すために雇われてる、っていう。基本的に日雇いで、もう持ち主の消えた荷物を運び出すっていう。
CP: A389をやっていて、グッときたのはどんな時でしたか?
DR: あー、それはPULLING TEETHのParanoid Delusions (Paradise Illusions)のホログラム(*)になってるジャケットを作った時かな。まだ誰もやってなかったと思う。CDでは見たことあったけど(LPではなかった)。全面じゃなかったし。アレは狂ってたな~。具体的な制作費は言わないけどさ、相当かかったし。売れなかったらどうしよう、そうなったらレーベルも辞めてあと数年は制作費のためだけに工場勤務だな…とかマジで考えながらウェブサイトに載せてたことを思い出すなあ。
まあ、そういうのもあるけど、この、INTEGRITYやRINGWORMみたいな全部好きなバンドばっかりの今回の出演表が手元にあることとか、新しいバンドがデモを送ってくれることとか、どれも素晴らしいことだと思う。まだまだ生き残ってる、そしていいバンドがたくさんいる、ってことを見て確かめことができること。それに本当にヤバイな、って思うのが、例えばあるバンドが僕にデモを送ってくれて、それがイイ感じで、その返信をする、と―返信はいつもするんだけど、いつもしっかり聴いて、こんな感じでなんかコメントを返して。「とてもカッコイイね!でもスマン、今は忙しすぎて次の作品の面倒を見る余裕がないんだ、けどこの勢いでどんどん続けて、また新しいのを聴かせてね」みたいな感じで。そしたら一年後、彼らが僕に今度はレコードを送ってくるんだけど、それが脳天直撃のシロモノで、次の作品をリリースしたくてしたくてたまんなくなっちゃって、こっちから是非やらせてくれ、って感じになって。こういうことが起こる瞬間に実際立ち会ってきたから。バンドを辞めずに続けて、よくなっていって、そしてトンデモないバケモノに変わっていく、その瞬間に立ち会っちゃうと、これはもう、マジで幸せにならざるをえないでしょ。
登録:
投稿 (Atom)



