5/04/2013

NO USE FOR A NAME - Let Me Down


NO USE FOR A NAME - Let Me Down

彼女は決して一人じゃない、
だって、そう言わないと、自分に本当のことを言い聞かせるなんて
そんなこと、それを彼女は怖がっているのだから
バーの裏では、彼女はいつも飲み続けてる
バーなんて、人々が作り笑顔で、その白い歯をのぞかせる場所

怖がってなんかない
今のまま この処方箋を出してもらえる限り、怖くなんかない
そしてこんな、幸せのクスリすべてが
彼女を、誰か他の人に似せて切り取られた、
そんな厚紙のように見せる
僕はそれを ずっと見てきたから

けれど電話越しに、彼女はみんなにこう言うんだ
空は青かったけれど 私はそれを背に歩き出した、って

そしてその先には誰も知らない場所があって
真っ当な生き方から足を踏み外し
そうして頭の中で物語を組み立てだす
でもそれは 誰にも読むことができなくて

何と言おうと、
彼女が若かった時 その頃の話はしないでおくれ
間違い無くそこには別人がいたはずだし
そんな遠い昔 それは僕にはわからない世界だから
歴史とかそんな言い方はしないでよ

けれど確かに過去は在って
彼女はみんなに言うんだ
それは庭だったんだ、って
何も育たない庭だった、って

僕の心の中の弱さが その首をもたげる
この弱い心では たとえ誰かが彼女に引きこまれても
彼女を非難なんてできない

王冠や王国無しに 女王様を救うことなんてできないんだ

この寂しい共感ゲームのどこかで
わがままな夢、
それが僕を悩ませる
君が地上に堕ちた時
僕は高いロープの上に立ってて
君に危険なものは 安全で そして
僕をそっちの世界へ呼んでいるのが 聞こえるんだ